各競技の指導者の方から
「子供たちに股割りをやらせた方がいいですか?」
という相談をいただく。
私は
「股割りはやらせちゃだめですよ、
競技を楽しませてあげてください」
と答える。
小学生ともなると、
かなり独自の癖を身に付けています。
このような伸び盛りの時期は、
股割りが毒にも薬にもなるのです。
毒というのは、指導者に股割りの理解がない場合。
薬というのは、指導者に股割りの理解がある場合。
股割りは、
重心移動を円滑にするための
股関節トレーニングです。
この経験がない指導者は、
股割りをストレッチと思い込んで
子供たちの筋肉を伸ばしてしまいます。
そして、そのストレッチ入力の習慣は、
子供たちの滑らかな動きを潰していくのです。
それは怪我やパフォーマンスの低下といった
トラブルとして表面化します。
ですから、自身に股割りの経験がない指導者の方には、
股割りをすすめていません。
空手などでも
股割りを取り入れている道場が多いと思います。
流派によっては昇段の際に
開脚前屈が必要なのだそうです。

さて、岡山県の新極真会・石原道場でも
子供たちが股割りしてますね。
先生は元チャンピオンの石原延さんです。
現在は後進育成のために
選手の怪我やパフォーマンス低下の解決策を
身をもって実践している
理解ある指導者といえるでしょう。
上段蹴り・ハイキックができるようになるためには、
股関節のやわらかさが必要と考えます。
股関節のやわらかさとは
どのようなことなのでしょうか?
多くは、股関節周りの筋肉のやわらかさだと思っています。
本当にそうなのでしょうか?
筋肉が硬いから動きがぎこちなくなる?
動きがぎこちないから筋肉が硬くなる?
このあたりが整理できると、
股割りからのハイキック(上段蹴り)が
格段に飛躍します。
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≪練習会&ワークショップ日程≫
第1・第3(金) 名古屋・股割り練習会
4/24 東京・股割りワークショップ
5/4 大阪・股割りワークショップ
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