新学期がはじまりました。学生の皆さんはクラブ活動が忙しくなりますね。せっかくの競技に打ち込める時期ですから、怪我無く、記録更新に励みたいものです。故障と付き合いながら、競技をされている方も多いのではないでしょうか。故障が治らないというのは、必ず原因があります。自分の故障を回復するのに必要な医療機関を探し出してください。
さて、陸上競技の短距離走で、故障が多い選手は、固有感覚のリハビリをした方がよいと思います。例えば、筋肉が挫傷(肉離れ)するときは、固有感覚受容器も同時に損傷します。仮に、筋肉が綺麗に回復したとしても、固有感覚が回復していないことがあります。その場合は、接地、股関節の回転方法が、怪我をする前と変わっていることが多いです。自分でも自覚できない程度の変化だと、気づかずに体の状態を悪化させていくことになります。リハビリは骨、靭帯、筋肉、神経だけでなく、固有感覚の回復が必要なのです。

▲日本人体解剖学 金子丑之助著
【肉離れ】短距離走(スプリント)の故障、回復を速める方法(固有感覚)