「牧神の蹄」の解説記事の更新です。
特にセミナーや治療・レッスンで「足関節の底屈」ワークを経験されたことのある「牧神の蹄」オーナーさん向けの記事になります。
≪牧神の蹄に乗るときの注意≫
足の小指・薬指をメインにトレーニングブロックの縁(へり)に足の指先を引っかけるようにして乗ります。まだ趾が十分に機能していない状態の方は、足指の力が不足していると思いがちです。そして、足の指先に命一杯力を入れて力んでしまいます。趾に意識が通るくらい機能が整ってから行ってください。
≪まだ足指に意識が通らない方≫
牧神の蹄に乗るためには、「足指の屈筋」と「足関節の背屈筋」が作用する状態にあることが大切です。基本の「握り込み」で筋肉が作用する状態へ、そして、蹄の「積み上げ・積み下ろし」で足の巧緻性を高めてください。
≪足指に意識が通りはじめたら≫
トレーニングブロックを2個並べて加重をかけることからはじめてください。
≪牧神の蹄で立つ≫
足関節のアクセル方向に乗り込み、アーチ構造をキープして、足の小指・薬指の土台機能で加重する。足関節の運動方向と足の支持感覚が厚くなったら牧神の蹄に乗ります。
≪ブロックを4個使ってサポート≫
両足に加重することに慣れない場合は、ブロックを並べて基底面積を広くすることで安定します。私は、立方骨がサポートブロックにあたるようにセットしています。そうすることで足の支持性が高まり、しっかりアーチ構造を保つことができるのです。
≪足指に意識が通り、土台が安定したら≫
「足指の屈筋」と「足関節の底屈筋」を作用させます。これは、足関節背屈で足指握り込みからの底屈になります。足の小指・薬指をメインにブロックの縁(へり)に趾を引っかけた状態でおこなってください。
≪趾から腸腰筋へ≫
足指トレーニングの流れは、末端の運動感覚を目覚めさせ、中枢の体幹と四肢が連動する状態へアプローチしていきます。それを見据えて「骨盤+胸郭」ポジションのセッティングからの足関節底屈を心がけてください。
≪趾からハムストリングスへ≫
股関節を動かすということは、股関節を可動させる筋肉が作用するということです。意識できない趾の状態では筋肉を作用させることができません。股関節の伸展、外旋、これらに作用する筋肉をしっかり収縮させてください。また、筋肉がつりそうになったら、速やかに立ち上がり、重力に馴染ませることが大切です。
≪股関節を動かすための末端の意識≫
股関節は脚を動かす関節です。股関節を動かすということは、股関節を動かすための筋肉が収縮し作用している状態です。股関節というと、腸腰筋やハムストリングスなどの近接の筋肉の柔軟性や筋力アプローチに偏りがちです。しかし、股関節を動かす脚の筋肉というのは足の指・足首・膝を動かす筋肉までが収縮し作用する仕組みになっています。意識で変わることは、動かすための条件が整っている範囲内でしかありません。脚の末端まで意識が通る状態へ機能回復し、滑らかな動きができるように訓練することが大切です。
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【筋肉図引用】
*本当に動く体になる!骨格ポジショニング(Gakken sports books)
*無断転載お断りいたします