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開脚への憧れ/股割り練習日記

今年の春を呼ぶ国府宮はだか祭は2月20日。
ここにきて股関節の動きの変化が著しい。
春がもうまじかに来ているからなのかな?

股割り練習のこと。

健康目的のために股割りにチャレンジする人たちの傾向は、やわらかい体、大きく開脚する、ということに憧れていたという人が多い。

さらに股割りで動きのキレを求めようとする人たちの傾向は、「動き」というものの成り立ちを薄々感じている人たちが多い。

股割りに興味がない人にとって、大きく開脚できる股関節の可動域も動きのキレも日常生活では必要のないことだと思うだろう。私も若い頃は、体がカチカチタイプだったから筋肉を伸ばすと痛くてストレッチからは逃げていた口。体が硬いよりはやわらかい方がいいとうことは何となくイメージができても体を変える決心には至らなかった。

ところが、この世界の門を叩いたとき、「師匠から解剖学、生理学、運動学が理解できているのなら股割り位できるだろ?」といわれ「なるほど!」とは思ったものの手も足も出なかった。確かにこれらを実感している先生の言葉は重い。自分が患者だとしたら口先だけの先生よりも実感している先生の指導を選ぶ。結局、それらを理解するためには、股関節を動かす以外にない、という道しか残っておらず、そのような理由もあり私は今に至っている。

だから、大きく開脚できることへの憧れ、動きのキレを求める気持ちが自分のことのようによくわかるようになった。また、股関節が硬いこと、股関節がやわらかすぎること、股関節が痛いこと、股関節の動きが悪いことなども自分を通して相手の状態がよくわかるようになり治療ということの深さを知った。

股割りというと何か気合の入った訓練的なイメージになるが、股関節を外転・外旋、屈曲に動かすことができるか、できないか、至ってシンプルなもの。必要としている人にとって、これほど分かりやすい動きの指標はないように思う。

健康目的の股割りは、基礎を体に身に付ければよいから、ゆっくりじっくりと体の変化、感覚を味わいながら進めていく方法をおススメする。

動きのキレを出す、磨くことが股割りの目的ならば、まず気力を高めることが大切だ。おそらく、動きの成り立ちを薄々感じているということは、自分の現状にあるものを使い果たした、あるいは、自分の限界の理由に気づいたのではないだろうか。子供のころから各競技で死力を尽くし、やるべきことは、大概やった、という人が多いと思う。だから、今一度、気力を奮い立たせて「動き」というものに食らいつく気概がほしい。

自分の中にすべてがあると思う人もあるだろう。
だが、こと体に関しては、あるようで、ない、ことがすべてではないだろうか。
動きのキレというのは、それを生み出す土壌がなければ生まれない。
だから、股割りに打ち込む価値があるのだと思う。

最近の流行というか、おそらく、昔も今も変わらないと思うが、画期的な、奇跡的な方法論を探して迷走する。しかし、やりつくしてみれば、自分のもっとも身近にある必要なことに気づく。やらなければいけないことは、やらなければできない、練習が必要なことは、練習しなければ手に入れることは叶わない。そんなことを全部ひっくるめて私は股割りを楽しんでいる!

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「健康のための股割り」と「動きのための股割り」≫≫



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