接地、足の考え方は色々ありますが、
構造動作理論では、足の指先が重心位置を感知するセンサーとして、軽く地面に接触する接地でトレーニングを進めています。(②ニュートラル)
手足の指先は人体の中でも感覚が繊細な部分です。本来、足の指先は地面の硬さ、形状などの状態を真っ先に感知し、その地面の状態に合った接地をするのだと考えています。
しかし、現在の生活環境では足指先のセンサーを作動させなくてもさほど危険に見舞われることも少ないのでしょう。趾の感覚が薄れ、浮き指といわれるような、足の指先を浮かせた状態の人が増えています。その傍らで、足や体のトラブルで悩まされている人が増えているいるのです。
構造動作トレーニングでは、股関節を滑らかにするのも、動きにキレを出すのも、足の指先をニュートラルに接地しておこないます。そしてそれ以外の接地では、トレーニング効果が期待できません。
足の指先に力を入れすぎるとそれが力みになって動きを固めます。重心が前方へ移動し過ぎてつんのめるときの足指です(①マムシ趾)。足指を伸ばしておくことも力みになって動きを固めます。足の指をまっすぐに伸ばす、あるいは開くと重心が後方へ移動し動きを止めるのです(伸ばした趾)。
足の指先で地面を触れる接地は、足の構造・機能を理解してトレーニングしなければ容易にできることではありません。逆にいうとこの接地が可能になれば股関節の可動拡大、動きのキレへの道が開かれることになります(*股割りもこの足の指を踏まえています)。
様々な接地や足の考え方から足の補助アイテムなど多数ありますが、足の構造・機能を理解して選択しなければ、股関節の動きを滑らかにするのも、動きのキレを出すのも、その妨げになってしまうので注意が必要です!
ここからは、個人指導の復習です。
1.、長母趾屈筋+長趾屈筋の収縮率を高める
2.、後脛骨筋の収縮率を高める
3.、脛骨+足根骨のアライメントを整える
4.、足関節の運動方向・運動感覚を厚くする
5.、足の末端の接地感覚を厚くする
以上、ポイントだけですが、足のセンサーを開放しましょう!
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