グリップは、どのように握るとよいのか?
グリップの握り方が、上手な人、そうでない人では、肩関節や股関節の動きに違いが出る。グリップの握りが上手な人は、身体をスムーズに動かすことができる。逆に、そうでない人は、肩や股関節をつまらせる。
グリップの握り方で大事なことは、グリップに手をフィットさせること。グリップは、自転車のハンドルやテニスのラケットなど、様々な角度や形があるので、どのようなものにも手をフィットさせれるようにする。
手をグリップにフィットさせるときは、指先の意識が大切。指先を意識していても、身体をスムーズに動かせない場合は、手の機能状態がよくない。これは、指先を意識しても手を上手くコントロールできない状態。手の機能回復が必要だ。
グリップを握らない、股割りで股関節の動きをトレーニングするときも、手のフィット感覚は意識したい。股割りに手は関係がないと、思っている人が多い。手の機能低下や手の下手な使い方は股関節をつまらせるので注意が必要、ダンスや陸上競技などでも同じだ。
私は十数年、手の機能回復をはかりながら、フィット感覚を高めるトレーニングをしてきた。動作術の中島章夫先生からもヒントをもらいなが、ようやく、施術においても手のフィット感覚がしっくりしてきた。足指3年、グリップ10年、とはよくいったものだ。