このところ、コロナの影響で通院できなかった人たちの、復帰が増えてきている。ほとんどの人は、自宅で牧神の蹄に乗っているので、大きく体調を崩していないが、接地が不安定になっている人が多いように感じる。
接地が不安定になる原因としては、牧神の蹄に足をフィットする感覚が鈍っていることが多い。毎日、牧神の蹄に乗っているのだが、乗ってはいるものの、もともとの牧神の蹄に乗る理由を忘れている。
気持ちや考え方がしっかりと安定しており、堅実で落ち着いている状態を「足が地につく」という。接地が不安定な状態は、足が地についていない。足が地についていないと、気持ちや考え方が不安定になり、体調を崩しやすく現実的でなくなる。
現実的でなくなるというのは、不安定な気持ちや不調の身体から解放されたいがために、非現実的な考えや高次元をもとめる傾向にある。非現実的な考えや高次元については、述べないが、現実の足元が地に足をつけることができなければ、まともに現実を歩いて生活を営むことができない。
足が地につくようにするには、地に足をつくことができる足でなくてはならない。ほとんどの人が、足の感覚が鈍くなっていることにすら気づいていない。当然、足の感覚をもどすのに、結果を出すには、それなりのことをしなければならない。
さて、本日は身体の調整に来院された方と股割りトレーニングをおこなった。股割りも、股関節を屈曲、外転、外旋するための足の感覚が必要。開脚をすると、鼠径部が詰まったり、内転筋が痛い、という人が多いが、足の感覚が鈍いことが一つの原因にある。ほとんどの人が、股関節周りにしか目がいかない。
股関節の可動を滑らかにしたい場合は、牧神の蹄を4つ並べて、足をジャストフィットすることからはじめてみると良いと思う。

◎ 7/18・7/19 【技アリ企画】「構造動作トレーニング・東京教室」