7月の構造動作トレーニング・東京教室の三コマ目「またわり」 は、実践的な身体機能を高める目的で股関節を鍛練した。
股割り動作で、内転筋群がつっぱって痛い、鼠径部がつまるなど、動作の妨げになるのは股関節を理解していない証拠。まだ身体操作の入門編の方は、身体で股関節を覚えることからはじめるとよい。
入門編は、股関節の位置を覚える。覚えるというのは身体で股関節の位置を覚えるのだが、これが難しい。股関節が身についていれば、股関節の動きの感覚があるはず。
頭で方法論を理解するタイプの人は身体が脳に支配されているので身体がガチガチの傾向にある。股割り動作をしようにも思うように身体をコントロールできないが、身体や筋肉が硬いなどという理由でない。身体を持って脳の支配を払拭することが重要だ。
股割り動作は、身体全体で股関節を円滑な関節運動ができるようにする。これは、動作を俯瞰する、身体全体を意識する、気を集中するなどの、感覚的な要素を用いることが必要。私の場合は、身体全体はもちろんのこと、足の指先まで気を集中して、股割り動作をおこなう。足関節から末端の意識、コントロールが抜けることが多い。身体全体、末端までも気を集中できた場合は、円滑な股関節運動ができた証拠として、腰が綺麗に入るのだ。