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Channel: 股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座
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距骨と下腿骨の運動軸、長趾屈筋と長母趾屈筋

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今年もツバメがやってきた。空を見上げツバメが飛び交う様子をみていると、季節が春に変わったことを実感する。午前中は、足指トレーニングで足元から身体を整えた。
 
参加している方の中で、目を引いた女性がいた。彼女は足のアーチ構造が潰れ、偏平足、外反母趾、外脛骨などの足の変形に発展。足指トレーニング歴5年、昨年から定期的に足の施術を併用している。毎日、牧神の蹄を日課にして努力している成果は、足のアーチ構造が再構築されつつある。外反母趾の指先はまだ感覚が鈍いけれど、他の四指先は揃うようになり、足の皮膚が一皮向けたような綺麗なはりのある状態に変わっていた。足指の変化は、皮膚、爪、タコ、魚の目、などが綺麗になっていくので目安にしたい。
 
崩れた足のアーチ構造を再構築していくことは根気がいること。足のアーチ構造が崩れたままでは、衝撃をやわらげることができず、膝ばかりか各関節にかかる負担は大きい。生涯自分の身体を支える足でありつづけるためには衝撃をやわらげる機能は取り戻しておきたい。足指トレーニングは、指先から下腿までの筋肉を網羅したい。
 

▲解剖学アトラス 越智淳三訳
 
牧神の蹄を4個並べて、足の指をブロックの縁にフィットさせる。このとき、ブロックの縁の裏側を指先が捉えていれば、長趾屈筋や長母趾屈筋が作用している証拠。さらに土踏まず(足のアーチ構造)がキープされていれば後脛骨筋が作用している。参加者と雑談をしながら1時間ほど、牧神の蹄で足の指を練った。
 
 
足関節の底背屈運動は、距骨と下腿骨の運動軸を通しておこなう。背屈運動は、前脛骨筋、長母趾伸筋、長趾伸筋を作用させる。長母趾伸筋が抜けやすいので注意。底屈運動は、下腿三頭筋、長母趾屈筋、長趾屈筋、後脛骨筋、長腓骨筋を作用させる。足首を回外、鎌足にする癖がある場合は、自分で距腿関節の正しい運動軸に通すことが難しい。まずは、長趾屈筋と長母趾屈筋が作用するようにし、下腿三頭筋をカチカチに収縮して底屈できるようにしたい。
 
 

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