7月の構造動作トレーニング・東京教室「 指先から身体を整える ── 機能回復のための所有感覚メソッド 」は、深部感覚ルーティーンを実習した。
深部感覚は、皮膚や粘膜の表面ではなく、それより深部に存在する感筋・腱・関節・骨膜などにある受容器によって起こる感覚で、固有感覚ともいわれる。位置覚、運動覚、重量覚などを感知する感覚。人は深部感覚によって、目を閉じていても手の位置や曲がりぐあい、その動きを感じることができる。
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牧神の蹄を使って、感覚と運動の仕組みを理解し、深部感覚が循環する条件を整える。
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今回は、私も参加者と組んで深部感覚ルーティーンを一通り体験する。ペアワークは、講座でもないと、なかなか体験する機会がないので、よかったと思う。ペアワークは、重さをかりる、重さをかす、という関係で成り立つ。この関係を理解している人とでなければ成り立たないのだ。
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足の深部感覚ルーティーンは、脛骨、腓骨、足根骨、趾骨に対してアプローチする。
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ペアワークでは、踵骨、距骨、舟状骨、立方骨、楔状骨、趾骨に対してアプローチする。ひとりで、おこなうワークとの違いは、身体全体を通して足の変化を味わうことができること。
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それぞれのアプローチで、感覚の変化を確認する。感覚の変化を確認し、その変化を言葉で表現する。自分にとって良い感覚入力、運動出力をし、良質な変化を繰り返し、身体に重ねることで、身体を良好な状態へ変化させることができる。
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ひと通り、ペアワークを体験して、身体がまとまる良い感覚があった。はじめて体験された方も、施術による外部刺激と違った、深部感覚の味わいができたようで、良かったと思う。
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