毎月、動作術の中島章夫先生と講座が始まる前に食事をする。コロナ禍以前は、講座が始まる前と後に食事をしていたが、この1年くらいディナーはなくなりランチのみになっている。
お酒の提供ができなくなって、どこの店もランチに力を入れ、ランチ時は賑わっている。私たちは、できるだけ賑わっている店を避け、店内が広々として換気が良く、感染対策をしっかりしている店を選択する。そうすると、店が限られカレーばかりになる。
先日、とらふぐ屋さんが、ランチをはじめたのでいってみた。昼に「フグ」を食べる。なにか、お祝い事でもなければ贅沢な気がする。それに、フグが酒に合うことは知っているが、ごはんに合うのか、想像できなかった。店に入ると、まず手指消毒をしなければいけない。そして、店員さんから体温チェック受け、私たちは広々とした個室に通された。隣の部屋にも客がいるようだが、店内は静かで落ちついていて、皆、黙食をしているようだ。
中島先生によると、黙食の苦手な人が多いそうだ。私が子供の頃は、静かに食事するものと思っていたから、今でも黙食が苦にならない。それでも、蟹を食べるときは、皆、無口になるというから、人と会って食事するときは蟹がいいかもしれない。黙って食事を楽しみ、マスクをして会話を楽しむ。しかし、久しぶりにトラフグを食べたが、てっさも、から揚げも美味しかった。ごはんの上には、刻んだフグの身と皮、アオサ、とろろ、とろろコブ、アサツキ、黄身がのっていて、お出しをかけて食べる丼ぶりになっていたので、フグがご飯と合うのか、という疑問は解消された。
さて、会計をするときに、別々でもいいですか、と店員さんに聞くが、何だか不慣れな様子。すると、店主がフォローに入り、中島先生と私は別々に会計を済ますことができた。あぁ、いい店なんだ。それにしても、このご時世、コストパフォーマンスが高い、大満足。