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Channel: 股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座
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疼痛逃避姿勢と自己流の整体

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東京教室の参加者、Kさんが来院した。今年は顔を見ないな、と思っていたが、生活に変化があり、その上、身体の不調に陥り、自分ではどうにも修正ができなくなって駆け込んできたそうだ。
 
腰部、臀部、鼠径部、大腿から膝にかけての痺れと痛みなど、全身に症状がでていた。「軽やかに、左右のバランスがとれた歩行ができるようになりたい」というのが希望だ。徒手検査と施術を重ね、今回の要因を探り当てることができた、何とか希望に沿うことができたようだ。そして予防と健康促進のための家でおこなう運動療法を復習した。
 
 
自分で身体を修正するためには、深部感覚が養われていることが必要だ。深部感覚が養われていれば、その感覚の示すままに身体を修正すればよいのだが、深部感覚が養われていない状態で、自分の考えや自己流で身体の修正を試みたとしても、なかなか上手くいかない。これまで、自己流で身体を修正してきた、という人たちをみてきたが、そのほとんどが背骨を歪ませたり、手足を捻じったり、身体を傾むかせ、自ら歪みをつくっているように見えた。
 
 
痛みがあると、身体は疼痛逃避姿勢で痛みから身体を逃がそうとする。痛みの箇所が増える分、痛みから身体を逃がすために、より複雑な疼痛逃避姿勢が完成する。深部感覚の示すままに身体を修正できればよいが、そうでなければ自分の考えや自己流がより身体を複雑化し、悪循環のループから抜け出すことが困難になる。身体を変えていきたいという目標があるのならば、そのために必要なことはクリアしていかなければならない。
 
 
 

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