股関節の外旋-内旋パターンは、パーソナルトレーニングでも苦戦している人が多い、股関節の動きです。これは、スポーツ競技の動作で重要な股関節の動きなのですが、回旋パターンではなく、外転-内転パターンになっている人が多いと思います。股関節の回旋パターンがないと、関節の運動方向が直線的になり、円滑な重心移動をおこなえないばかりか、足、膝、股関節、腰などの関節や筋肉に負担がかかり痛みや不調に発展しやすいので注意が必要です。
私自身も学生時代に足の故障を繰り返しましたが、右股関節の回旋パターンがなくなっていました。回旋パターンが無くなっていたことに気づいたのは、股割りをはじめ股関節トレーニングに励むようになり、右の股関節に回旋パターンが戻ったときです。それまで股関節を外旋していると思っていたことは、実際には股関節の外旋ではなく、股関節を外旋しているつもりになっているだけでした。
股関節の外旋(ターンアウト)をできるようにするために、カエルのようなポーズで股を割る「カエル足ストレッチ」をする人が多いのですが、元々、股関節の外旋ができる人がおこなうポーズと、できない人がおこポーズでは動きの中身が別物になっています。それは、カエル足ストレッチが股関節を外旋ではなく、外転方向へのストレッチになってしてしまい、膝下のみの外旋になっているからです。股関節は動きをトレーニングしなければ、実践で使える外旋-内旋パターンはできるようになりません。
構造動作理論に基づく股割りは、股関節の動きをトレーニングしますので、股関節の外旋-内旋パターンを攻略するのに適したトレーニングだと思います。