高齢者がギックリ腰になると、動けなくなってしまうので大変です。とにかく、何をしても痛いので、救急車を呼ぶか、そうでなければ病院にも行けません。大変な思いをしてトイレに這いずっていっても間に合わないこともあります。しかたなく、紙おむつをつけて、安静にしていることぐらいしかできません。しかし、痛みが治まるものなら、一週間もすれば変化がありますが、長引く場合は安静にしていても治らない状態なので、適切な処置が必要です。
最近、親の腰が痛くて寝返りが打てない、治療を受けていても腰の症状が思わしくない、など親世代の体調不良を心配する話をよく耳にします。一般的には症状に対して痛みが除かれれば治ったことになりますが、痛みがなくなっても普段の動作が改善されていなければ、再発する確率が高いのです。とはいえ、高齢者の動作を改善することはとても難しいと思います。
高齢者の場合は、もともとが運動量が少ないので、さらに長引く痛みが重なってしまうと、気力がなえ、自力で立てなくなってしまう確率が高くなってしまいます。適切な処置をすることが一番ですが、ご本人の意思が続くのかも重要です。構造動作トレーニングをされている方で、自分の状況と重なって、親が心配という方は、まだ動けているうちに、足指や骨盤おこしなど、少しづつでも教えてあげてはいかがでしょうか。
【ぎっくり腰】動けなくなった高齢者の腰痛