構造動作トレーニングでは、股関節を滑らかに動かすため、重心移動を滑らかにするためのトレーニングとして「股割り」を行っています。
はじまりは、「股割り」ができるようになるということが目的になりがちです。
しかし、動きを目標に定めることで結果的に「股割り」ができるようになるのです。
これまでストレッチで開脚をやわらかくしようと考えてきた方が多いと思います。
ですので、この考え方を理解するのは難しいかもしれません。
もし、構造動作トレーニングの「股割り」に興味がある方は、何か一冊本を読でみてください。
ストレッチで開脚幅を稼ぐことから、「股割り」動作で股関節の可動域を上げることを実感すると、「動き」というものの世界観が激変します。カラダの硬い人がストレッチで開脚幅を稼いでやわらかく見えるようになったとしても、動きが滑らかになることはありません。それは、「股割り」のように「動き」を滑らかにするためのトレーニングを行っていないからです。
なぜ、構造動作トレーニングが数あるトレーニングの中でも「股割り」をチョイスしたのかというと「動き」というものの指標を得られるからです。「股割り」ができるから凄い、ということではなく「動き」というものの仕組みを体現できるということが、難易度は高いけれどもチャレンジするに値するトレーニングなのです。ですから「動き」を追及する方におススメです。
「股割り」で「動き」をトレーニングするために必要な条件があります。
【第一ステージ】
まず、「動き」のための骨格ポジションを手に入れる。
「動き」を滑らかにするためには、どのような骨格のポジションに決定するのか?
これは、重力を無理なく受けることができる、あるいはメカニカルストレスを分散するポジションへ整えます。
つづいて、運動方向を手に入れる。
「動き」を滑らかにするためには、どのような方向へ関節が動くべきなのか?
さらに、骨格筋の連動性を手に入れる。
「動き」を滑らかにするためには、どの骨格筋が収縮し力を発揮するのか?
最後に、「股割り」に必要な「気力」を高められることが大切です。
以上、「骨格ポジション」「関節運動の方向」「骨格筋の連動性」「気力」の4つの要素を揃えることによって効果の高い「股割り」トレーニングが実現します。
【第二ステージ】
第一ステージでは股関節外転、外旋からの屈曲で床に「下腹」がつく。
つづいて、第二ステージでは僅かな重心移動をきっかけに股関節内転、内旋、伸展、へと股関節運動の切り替わりを体現します。
「動き」を追及するものにとって「動きの仕組み」を実感できるということは、すべての動作の基本を知ることになります。硬いカラダをやわらかくする、といった外観的な世界から次元を超えた内観的な世界の門を開けて「動き」をもっと深いところから見ることができるのです。
私にとっては、机上の解剖学や運動学などからは得ることができない貴重なチャレンジに出会ったと思っています。ストレッチを取り組んでいた方が「股割り」にチャレンジしようとしたとき、もしかしたら敷居が高く感じるかもしれません。しかし、【第一ステージ】では、年齢に関係なく様々な方が取り組んでみえるので事を焦らなければ目標を達せるのだと思います。
■MATAWARI JAPAN
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股割りとストレッチの違いがわからない?動きかやわらかさか?
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