床に座り足を投げ出す。
そして、長座の姿勢をとる。
このとき、骨盤を立てて座る。
この長座姿勢で骨盤を立てて座るということが難しい。
たいがいの方が骨盤後傾した状態で背中を丸めて座っている。
当然、骨盤を立てれないからその練習をしている。
すると、女性の方から「お尻歩きはいいんですか?」
という質問がけっこうある。
おそらく、お尻歩きをすることで骨盤を立てることができるようになるのか?
という意図で質問をされる場合が多いとおもう。
私は、すぐに回答をせずに質問をされた女性の方に実際の動きをみせてもらう。
長座姿勢からお尻を交互に前方へ移動させてお尻歩きをする。
私が彼女に「坐骨結節はどこですか?」
と聞くと、「真下にあります」という。
骨盤を立たせた状態は坐骨結節が真後ろにある。
私が「お尻歩きはいいですか?」
と聞き直す。
彼女は「骨盤後傾ですね^^;」と自分の状態を理解する。
これは、骨盤後傾の状態を繰り返しカラダに入力すれば、
骨盤が後に傾いて寝た状態がカラダに染み込みます。
逆に、骨盤を立たせた状態を繰り返しカラダに入力すれば、
骨盤が機能的に働きやすい状態がカラダに染み込みます。
考え方としては、骨盤を立たせた状態をカラダに記憶しなければ
骨盤を立てることはできません。
長座姿勢は難しいので、「お尻歩き」は注意が必要です。
そもそも、骨盤を立てることができる方には必要のない動作ということになるから
骨盤ポジショニングへのプラス要素はほぼ考えられません。
何にしろ基本は骨盤おこしです。
■骨盤おこし書籍
■MATAWARI JAPAN