山はヒグラシ色、癒されるような、寂しいような鳴き声が響きわたる。森を吹き抜ける風が心ちいい。この日は、接地を探るために岩場のルートをすすむ。
接地圧は、一定に保つこと。接地圧を一定に保つには、身体の真下に接地すること。そのためには、重力に任せ、落下する足の重みを軸足にする。さらに、足の重みを生卵のごとくやわらかく接地することで衝撃をやわらげる。
私が探っている接地とは、足の重みを軸足にすることと、衝撃をやわらげることの2つのポイントを同時進行する。軸足は、安定していることが望ましい。しかし、足指の地面の捉えが不十分で、軸足が不安定になりがちだ。当然、足の機能回復をおこない、足指が身体の真下に接地するくらいの意識で歩をすすめている。
この接地方法は、左右の股関節の切り返しがスムーズになる。継続中の足の機能回復の分は、接地の質を高めておきたいので股関節の調整を兼ねて、足もとに集中している。
私が考える軸足は、足の重みを軸足にする。この表現でわかる人もいるが、大半は理解が難しいようだ。これは、私が今できる、精一杯の表現。今後、もっと良い表現ができるよう、実感を重ねようと思う。
8/23 「指先から身体を整える 機能回復のための所有感覚メソッド」(春秋社)