膝はスポーツ動作で重要な働きをする。走る、跳ぶ、蹴る、動作は、膝の働きが重要だ。スポーツ動作の鉄則として、膝をやわらかく使う、といわれる。しかし、膝をやわらかく使う、ということを実感できる人は少ない。膝を適切に使えない人は、走る、跳ぶ、蹴る、動作を繰り返すことにより、使い過ぎ、として慢性の疼痛など、障害される頻度が高い。
スポーツ動作のような激しい動作でなくとも、ウォーキングや日常生活動作などの軽い膝の働きでも慢性の疼痛になる。膝を適切に使うことは難しいのだ。私が山歩きで出会う人たちも膝を痛めている確率が高い。膝を痛めたことがない人にとっては、歩く程度のことでと、理解できないかもしれないが、膝を適切に使えない人にとっては難しいのだ。
「膝抜き」など、膝をやわらかく使うためのトレーニングで、やわらかく使えるようになることもあるが、ほとんどは膝の働きがぎこちないままだ。原因の一つに、膝が噛み合っていない(膝の噛み合わせ)、ことがある。この膝の状態は、個人差が大きい。
膝が噛み合っていない場合は、膝の痛みのチェックポイントから、膝を見直し、適切な治療をし、膝をやわらかく使うトレーニングの順が必要だ。
