乗馬をやっている人で、腰や膝痛など身体の何処かに負担がかかっている場合は、鞍を確認してみるといい。鞍を確認すると、坐骨結節の跡が左後に残っている。姿勢を意識して馬に乗っていていたとしても、プロでも無意識のうちに身体を捻じらせてしまうほど、馬の上で姿勢を保持することが難しい。姿勢の捻じれは身体の負担になるが、人と馬との重心位置にも影響を及ぼすので、正しい姿勢を身に付けたい。

ドイツの乗馬教本によると、トライアングルベースが鞍を捉える乗馬姿勢を示されている。トライアングルベースとは恥骨と坐骨結節を結ぶ三角形のことで、骨盤底の広い面で座ることによって骨盤が安定し、正しい姿勢を保持することができる。
▲指先から身体を整える (春秋社)