先日、来院された方から投球動作の動画が送られてきた。3ヶ月ぶりに右肩のリハビリを兼ねて、キャッチボールをしたそうだ。順調に回復してほしいと思う。
▲日本人体解剖学 金子丑之助著
野球肩は、肩の治療をして治るケースもあれば、投球フォーム・動作の改善をして治るケースもある。しかし、両方を試みても肩の痛みが治らないケースがある。これは、野球肩に限らず、各競技でスイング動作をするときに出現する痛みに共通している。痛みが出現する箇所は肩、肘、手首など上肢。故障個所の治療もしくは、フォーム・動作の改善をしても治らない難治な症例だといえる。
▲エッセンシャル整形外科
右投げの動作は、右から左へ重心が移動する動作だ。重心位置は骨格位置により決定され、重心の軌道で円滑に体重移動し、快適な投球動作を実現する。円滑な重心移動をおこなうためには、適切な骨格・筋肉の位置で、各関節の運動方向・角度をコントロールすることが大切だ。これが体重移動になるが、一流選手でも肩や肘の故障をする難しい動作なので、完璧に動作ができている人は一握りの人なのではないかと思う。 ![]()
