2月の構造動作トレーニング・東京教室「股割りチャレンジ」は、股関節の動きを円滑にするための「股関節屈曲運動」を実習した。

股関節の屈曲運動は開脚前屈をするときに必要な動きになる。股割りで開脚前屈するときは股関節の外旋をキープする。これは股関節の外旋がアクセルになり動作を円滑にし、股関節の内旋がブレーキになり動作を停止するという、アクセルとブレーキという仕組みがあるからだ。

股関節の外旋をキープするには、骨盤を中間位から動作をスタートすることが大切だ。骨盤の中間位は恥骨と坐骨結節からなるトライアングルベースが座面に接触する位置。開脚前屈をするときも骨盤の中間位からスタートする。開脚前屈をするときでも骨盤が後傾している人が多い。骨盤が後傾していると、膝頭が外を向く、一見外旋しているようにみえても実は外旋しておらず、それは見せかけの外旋といえる。また、骨盤が後傾していると股関節の外旋をキープしようとしても、股関節の内旋方向のブレーキの力により外旋が解消されてしまう。股関節の屈曲運動は骨盤の中間位からスタートし、骨盤を前傾できるようにしたい。
