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Channel: 股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座
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ランニング動作の股関節外旋と内旋の仕組み

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2月の構造動作トレーニング・東京教室「股割りチャレンジ」は、股関節の動きを円滑にするための「股関節屈曲運動」を実習した。
 
 
股関節の屈曲運動は開脚前屈をするときに必要な動きになる。股割りで開脚前屈するときは股関節の外旋をキープする。これは股関節の外旋がアクセルになり動作を円滑にし、股関節の内旋がブレーキになり動作を停止するという、アクセルとブレーキという仕組みがあるからだ。
 
 
股関節の外旋をキープするには、骨盤を中間位から動作をスタートすることが大切だ。骨盤の中間位は恥骨と坐骨結節からなるトライアングルベースが座面に接触する位置。開脚前屈をするときも骨盤の中間位からスタートする。開脚前屈をするときでも骨盤が後傾している人が多い。骨盤が後傾していると、膝頭が外を向く、一見外旋しているようにみえても実は外旋しておらず、それは見せかけの外旋といえる。また、骨盤が後傾していると股関節の外旋をキープしようとしても、股関節の内旋方向のブレーキの力により外旋が解消されてしまう。股関節の屈曲運動は骨盤の中間位からスタートし、骨盤を前傾できるようにしたい。
 
 
股関節の外旋と内旋の仕組みは、接地直後、股関節の外旋、離地直前、股関節の内旋に切り替わり、動作を円滑にする。ランニング動作で股関節の外旋と内旋の切り返す仕組みが作動しない場合は、故障やパフォーマンスの低下の原因になるので注意が必要だ。
 
 
一般に開脚前屈は股関節の柔軟体操を目的としている。股割りは股関節の動きを鍛える目的でおこなう。どのようなトレーニングをおこなう場合でも目的を明確しておこなわなければ求める結果は得られない。私の場合は股関節の動きを鍛える目的で股割りトレーニングをおこなってきた。だからこそ、股関節運動の力の仕組み、力の使い方を理解することができ進歩したのだ。
 
 
股割り動作はシンプルな基本動作だが、動きを鍛えるトレーニングにも動きの研究素材にもなるのだ。まずは、股関節の外旋を体で理解したい。
 
 
 

 

 

 
 

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