6月の構造動作トレーニング・東京教室「深部感覚」は、足の機能回復と深部感覚ペアワークの実習をした。足の指を思うように動かせない、足首が硬いと感じている人は多いが、一方で足の指がふにゃふにゃ、足首がぐらぐらと感じている人もいる。これらはどちらも足をコントロールできていないといえる。足首が硬いと感じる人は、足をゆるめる、ほぐす、など硬いからやわらかくする、という発想に陥りがちだ。しかし、足をコントロールできていないのだから、局所的に足をやわらかくしたら、その分をどこか他の箇所で補填しなければならず、足とは離れた箇所が硬くなったり、ゆるめたもののコントロールできず故障につながることもある。一方で足が硬いからやわらかくする、という考えでいくならば、足の指がふにゃふにゃ、という人は、足の指をピーンと硬くすればよいのだろうか?それでは力んだだけ。やはり、足をコントロールできるようにしていくことが、正解だと思う。

今回は足首がぐらぐらの人が、足首が締まるまでの過程を体験した。

足をコントロールできるようにするための機能回復は、感覚と運動の循環を良好にしていく。足の感覚トレーニングは牧神の蹄を4つ並べて、足を添わせていく。その際、脛の骨の深部感覚を姿勢の中に入れ、感覚と運動が循環しやすい状態をつくっていく。

牧神の蹄に足を添わせて、もう一つのブロックに重ねる。立つ、ということが体でバランスをとることだという実感を得たい。

牧神の蹄に足を添わせたまま、姿勢の中に骨格を入れたい。

足の筋肉の作用状態を確認し、足の感覚と運動の循環を良好にしていく。そして、足の機能を回復しつつ、コントロールできる範囲を広げていきたい。
