陸上競技長距離走の指導者fujitaさんが、自身の左脇の開きに気づきがあったようです。
世界最高記録保持者のキプチョゲ選手はじめ、ケニア人ランナーが走っているときの腕の動きは、親指が上にあり、脇が開かずに、しっかり後ろにも振れている印象です。これは前腕が回内と回外という動きをしますが、その中間位になります。前腕は尺骨と橈骨があり、上腕と関節をつくっています。いわゆる肘関節といいますが、尺骨と上腕骨(腕尺関節)、橈骨と上腕骨(腕橈関節)、橈骨と尺骨(橈尺関節)の関節があります。この腕の位置は、ランニング動作に限らず、どのような動作においても骨格構造の観点から、各関節を可動しやすく理に叶っていると考えられます。しかし、猫背で肩が巻いていたり、挙がっている姿勢では、この腕の位置にするのが難しいのです。
この腕の位置の特徴は、上腕骨と尺骨を土台に、腕橈関節から手をリラックスして使うことができます。