今回は構造動作トレーニング・足の感覚トレーニングに励まれている競輪選手向けの内容です。
足のフィット感覚から股関節が回転しやすいポジションを探っていきます。イスに座った状態ではじめます。足元に牧神の蹄を4個並べ、ブロックに足をあわせます。小指、薬指の順にブロックの縁にフィットさせ、足の土台を安定させます。つづいて、中指、人差し指、親指の順にブロックの縁にフィットさせ、足のアーチをつくります。このときに足の甲は中間位をキープします。
ブロックに足がフィットしたら、脛を立てます。脛の骨が力学的に最も強度を発揮するポジションは垂直です。足と脛がセットできたら、目の前にイスなどを置いて体を支えれるようにします。
体を支えるには、腕のポジションが大切です。力こぶが正面を向くようにし、腕橈関節から前腕を回内します。こうすると体幹が安定し股関節が回転しやすいポジションを探りやすくなります。顔は正面をキープしゆっくり片足を上げていきます。これを左右おこなっていきます。
ポイントは、腰仙神経叢の確保です。そして、足のフィット感覚を実感しながら、大腰筋のラインを捉え、太ももがお腹につくように、足をゆっく上げます。このときに腰が丸くなりやすいので、しっかり股関節の位置感覚を高め、股関節が回転しやすいポジションを身に付けてください。
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▲解剖学アトラス 越智淳三=訳
【競輪選手向け】脚力を最大限に発揮するための足の感覚トレーニング
足指トレーニングで腓骨神経と脛骨神経を開通し股関節の動きを円滑にする