定期的に来院されているシニアの方たちは、健康維持、促進がわりとできていると思います。誰にでも、利き手、利き足があり、一日活動すれば、体に偏り、捻じれ、歪みが生じます。体が健康的に維持できている状態ならば、睡眠をとって体を休めることで、翌朝には疲れが抜け爽快です。とわいえ、健康維持ができていても、無意識、無自覚に体を固めているものが確認できます。なかなか、自分で意識することが難しいレベルの体の変化だと思います。この状態が重なっていくと体はガチガチに固まり、耐え切れなくなると、痛みなどの症状を出してサインを知らせるのだと思います。
来院される若い人たちは、それこそガチガチに体を固めてきます。若いうちは無意識に筋力でがんばれるのでしょうが、そのままの状態では健康維持もままならず、健康促進は、程遠い状態です。体を固める原因には、関節運動の方向の反れ、運動軸の反れ、骨格配列の崩れ、などがあります。そうすると、重心移動の軌道が狂い、円滑に動作をおこなえません。その結果、偏って筋肉を使うことになり、過剰に使う筋肉と全く使わない筋肉が生まれ、正しく筋肉が作用できない状態になり、可動範囲の狭い固まった体の状態になるのです。 私はトレーニングで自分の体の中身が見える(自分の体の状態がわかる)までになってほしいと思っています。そうすれば、最低限の自分の体の管理はできるはずです。
【シニア世代の健康促進】体のメンティナンス