スポーツ競技の指導者からうさぎ跳びの導入について相談を受けることがある。うさぎ跳びはフィジカルトレーニングにおいて効果が高いトレーニングだ。私は全体練習への導入は反対、個別にしかできないだろうと思う。
うさぎ跳びは、低い姿勢で飛び跳ねるイメージがある。しかし、トレーニング効果が高いうさぎ跳びはフルスクワットでバウンドして移動をするので運動の質が全く異なってくる。
フルスクワットができない状態でうさぎ跳びをおこなうと、膝に過大な負担がかかるので故障の原因になるのは当然。私はフルスクワットが先だと考えている。
フルスクワットは生理的腰椎前弯とフラット接地を保持する。体幹が重力に任せて落下できるようになればOK。
スクワット運動は股関節-膝関節-足関節をバランスよく連動し屈曲運動する。例えば、足首に古傷があって連動させれない場合は、しっかりリハビリをして可動を取りもどし、コントロール可能な状態にすることが先決だ。
私も右足には古傷をかかえているが、足指トレーニングなどを併用して、なんとかフルスクワットできる状態になった。しゃがむと膝が痛い、足首が硬くてしゃがめない、という場合は、スクワットポジション以前に深部感覚の回復が必要のことが多い。
うさぎ跳びは自重を利用して(脊髄反射)、床から反力をもらって移動する。競技動作をワンランクアップしたい選手には良いトレーニングだと思う。
6/15刊行予定!