先日、20ｋｍのコースを歩いた。翌朝、身体がとろけるように軽い、という変化があった。どれだけ寝ても疲れがとれなかった20代のころには考えられない嘘のような話だ。平地に比べ山道のアップダウンはハードに感じるが、丁寧な接地を心がけることで身体が整うことを実感した。正しくリハビリをおこなえば、身体は正しく変化するということ。身体の中では各器官のつながりが点から線、そして実体へと変わりつつあるようだ。
12月に入り、膝や腰が痛いと訴える人が増えた。筋膜伸張法の勉強をしていたころは、とにかく臀筋、大腿四頭筋などの筋肉をアプローチして、筋肉を緩めて痛みに対する対処療法をおこなっていたが、今は下肢骨のアライメントを整えるという何とも地道なアプローチに変わった。その観点のおかげで骨休めということの骨（こつ）を身につけることができ、身体が変化する過程を楽しめるようになったといえる。
痛みというのは感覚。感覚には表在感覚、固有感覚などがある。どうにも痛いときには、その感覚を何とかしたいと思う。しかし、そればかりでは一時しのぎで解決しない。他の感覚はいったいどのような状態にあるのか？目を向けるべきである。もっと、自分の身体が楽な状態というのがあるはずだ。
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