股関節の外旋ができるようになると、お尻が足になる。ヒップジョイント、股関節をコントロールできるようになった証。この感覚がでれば、さらに股関節の精度を高めていく。
股関節を動かすのに作用する筋は、腰仙骨神経叢が支配している。クラシックバレエの指導で「骨盤を立てる」という表現は、股関節を動かす筋の神経支配をベストな状態に維持するために、良い表現だと思う。
しかし、骨盤を立てているものの、股関節の動きにキレがない。これは、「骨盤を適切に立てていない」か、「つま先の使い方が適切でない」ことが考えられる。「骨盤を立てきれてない」については、構造動作トレーニングの股関節屈曲運動で股関節の動きをチェックする(開脚前屈でも良い)。その際、股関節の動きを腰の動きで代償していることが多いので注意。「つま先の使い方が適切でない」については、外反母趾になりかけていないかチェックする。つま先を適切に使っていれば、親指はまっすぐで綺麗なはず。親指に変形がある場合は、つま先と大腿骨のアライメントが崩れていることが考えられる。これは、大腿神経を拘束してしまう可能性が高いので注意。
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▲分冊解剖学アトラス 越智淳三=訳
つま先と大腿骨のアライメントを整えるのには、徒手療法が必要になることもあるが、足指トレーニングで指先に留まらず、指先から股関節までを連動しておこなうことが大切だ。
今朝は、風がなく、きもちの良い晴れ日。ウオーキングのときには、手足の指先が冷たかったが、指先から股関節の連動している感覚が心地よかった。
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2月の東京講座は、15日-16日です。
2月の大阪講座は、24日(祝月)※定員に達しました
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